夏休み、海や山や森へ出かけたり、毎日の公園遊びなどお外で楽しむ時間がググっと増えるこの季節。 同時に ググっと増えるのが「蚊」。
皆さんどのような対策をされていますか?
奄美大島の梅雨明けがやっと発表されましたが、
関東はまだまだ梅雨模様。
そんな中、蚊もちらほら出てきました。
梅雨が終わるといよいよ本格的な夏の到来。
アウトドアの機会も増えると思いますが、そこで悩みの種となるのが、晩秋まで現れる蚊。。。
お子様やお肌の弱い方は、蚊に刺されると腫れてしまうのが嫌ですよね。
そこで、今回は蚊よけ対策と、刺された時の対策をお伝えいたします。
虫よけ剤によく使われているディートやイカリジンって大丈夫?
まずは、蚊よけですがあなたはどのような対策をされていますか?
一般的に、虫よけスプレーをされると思いますが、多くの虫よけスプレーに使われている「ディート」というものをご存知でしょうか?
公益社団法人東京都薬剤師会のサイトでは、
http://www.toyaku.or.jp/center05/mushiyoke/dakedo.html
- 生後6が月未満には使用しないこと
- 生後6か月以上2歳未満には1日1回
- 2歳以上12歳未満には1日1-3回
としています。
というのも、もともとディートというのは1940年代に米軍が兵士用に開発したもの。
しかし、神経障害や皮膚炎の報告があったので現在アメリカ、ヨーロッパ、特にカナダでは子どもへの使用の制限が日本よりも厳しくなっています。
アメリカのサイト「POPULAR SCIENCE」https://www.popsci.com/article/science/deet-safe-use/
内で過去にディート入り虫よけ剤を使って8歳以下の子どもが亡くなったことを伝えていますが、原因は高濃度のディートだったり頻度の使用とのことで、現在では安全に使うためには、濃度や使用頻度の制限を呼びかけています。
最近では、ディートに代わって「イカリジン」という有効成分が入っている虫よけスプレーが出ています。
イカリジンはディートと同様に効果が高いのですが、皮膚刺激が少ないということで、今のところ年齢制限なしで使えるメリットがあります。
とはいえ、 現代では大気汚染、食品添加物、洗剤など様々な化学物質に囲まれている毎日。
特に子ども達には、少しでも体に優しい虫よけ対策をしたいと思う方もいらっしゃるかと思います。
ハーブの力で虫よけ対策
そんな方にはハーブの力を使ってアロマセラピーでの対策をおススメ。
いくつか虫よけに良いとされるハーブがありますが、個人的に体感しているのは「パチュリ」の成分の入ったスプレー。
パチュリはシソ科の植物で、東南アジアで栽培されていますが実は日本でも古来より、解毒に使われていましたし、天然の保留剤としても使われてきました。
精油1滴の香りはとても強く、ムスクに少し似ていてスパイシーで好き嫌いが分かれますが、実は香水のベースノートにも使われていて、深い香りを作ってくれます。
あなたも手作り虫よけスプレーを作ってみませんか?
生活の木HPより虫よけスプレーの作り方
https://www.i-shrine.co.jp/hpgen/HPB/entries/92.html
先ほどご紹介したパチュリ精油を使ってのおススメブレンドです。
(必ず、濃度を守るために滴数は守ってくださいね)
●パチュリ 1滴
●シトロネラ 4滴
●ユーカリレモン 3滴
●ラベンダー 2滴
ご注意:ここの作り方は、無水エタノールというアルコールが使われるので、お子様にはお洋服や帽子につけるのをおススメします。アルコールに弱い方は、温泉水を代わりに使ってもいいですね。
このスプレーのデメリットとしては、1度つけたら何時間も効力があるわけではないこと。
1時間に1度はつけ直すのをおススメします。
「作るのがめんどくさいよー!」というあなたは、現在様々なアロマ虫除けスプレーも売られていますので、ぜひご自分に合った物を見つけてみてくださいね。
刺された時のレスキューアイテム
万が一蚊に刺された時は大人の場合、真正ラベンダー精油かティートゥリー精油(この2種類の精油だけは原液で使えます。がその他の精油は必ず希釈して使用をします)を1滴刺されたところに塗ってみてください。
ポイントは、刺された後いかに素早く塗るか。そして一度塗ったら12時間以内にもう一度塗ること。
3歳以上のお子様には、以下の簡単虫刺されロールオンアロマを作ってみるのはいかがでしょうか。
全ての材料は先ほどご紹介した生活の木で購入できます。
【材料】
●ホホバオイル10ml
●真正ラベンダー精油 1滴
●ティトゥリー精油 1滴
●ロールオンボトル 10ml
【作り方】
①ロールオンボトルにホホバオイルを入れる
②精油を入れる(全部で2滴)
③ロールオンボトルをよくフリフリして混ぜる。
3歳以下のお子様には、カモミールティを濃く煮出して冷ましたものか、ラベンダーウォーター、ティトゥリーウォーターをつけた後に、ワセリンや、アロエジェルなどを塗って保護をしてあげると腫れやかゆみが緩和します。
1日に2,3度やってあげてくださいね。
いずれも、刺されてなるべく早く対処することがとても重要です。
その他には意外にもお酢もおススメです。この時も刺された後、いかに早く塗るかがポイントです。お酢には殺菌作用の働きもあるので、お試しください。
この夏、人間にも自然にも優しい対策をしたい方は、お試しくださいね。
*精油の使用は、自己責任でお願いいたします。精油はオーガニック精油を使用することをおススメいたします。ご心配な方はパッチテストを事前になさってください。
著者プロフィール
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英国IFA認定アロマセラピスト、整体師、ISD個性心理学インストラクター、子育てカウンセラー。ISD個性心理学を用いた生年月日から導き出す”陰陽五行アロマ”を開発。その他にも、整体アロマ施術、アロマセラピー講座、ISD個性心理学診断など、”あなたの毎日の質(QOL)を高めるお手伝い”をモットーに活動中。
一人一人の幸せ感の底上げが急務な使命とし、オーガニックの植物の香りを活用した、癒やしと元気を与えてくれるアドバイスが大好評。
20代に経験した、西洋医学に見捨てたれた精神的疾患と顔が風船のよう腫れて汁が滴る皮膚病を、東洋医学と独学の自然療法などで乗り越えたセラピスト。皮膚に関するトラブル対処が得意であり、日々相談者からの信頼も厚い。
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